The Four Agreements: A Practical Guide to Personal Freedom
4つの決め事で自分の人生を幸せにする
今日は洋書"The Four Agreements: A Practical Guide to Personal Freedom(DON MIGUEL RUIZ with Janet Mills)"です。
初版は1997年と古い部類になりますが、この本が好き!という方はまだまだいらっしゃる様子。アメリカでは900万部が売れ、46カ国語に翻訳されたというワールドワイドな一冊です。
こんな人におすすめ
- 海外のベストセラーが気になる方
- 洋書を簡単な英語で楽しみたい方
- 自己啓発本の英語版に興味がある方
概要
文章の構成
もともとはメキシコ生まれのミゲルさんが書いたもので、それを英語訳したものになります。英文は易しく親切な文章になっていて、英語があまり得意でないという方にも読みやすくなっていると思います。
目次をみればわかりますが、内容もいたってシンプル。
4つの決め事を順に説明し、まとめとこれからの話を最後に入れて完です。
4つの決め事とは?
- Be Impeccable with Your Word
- Don't Take Anything Personally
- Don't Make Assumptions
- Always Do Your Best
日本語にしてみると
- 自分の言葉に嘘をつかない
- 噂を聞き入れない
- 憶測で判断しない
- いつでもベストを尽くす
となります。とてもシンプルですね。
当たり前の事すぎる…!と感じる人もいらっしゃるかもしれませんが、この言葉に至るまでの例や言葉選びは秀逸だなと思います。共感できる方が多いからこその人気作なのでしょう。
自分の言葉に嘘をつかない
自分の言葉に嘘をつかないというのは、シンプルだけど強力だ、と表現されています。
言葉は、良くも悪くも心に入ってきてその人の信念を変化させるもの。美しいものにも、何かを破壊するものにもなりかねないからこそ、大切にしてほしいと言います。
噂を聞き入れない
人は恐れを持ち、それが妬みや怒りを生む。それがもしなかったとすれば、愛があり幸せがある・自分自身を愛せる、と筆者は表現しています。
自分に関する自分の意見すら、正しいとは限らない。自分の心の声がどこから来ているのかと考えてみれば、それは他の人間からきた意見や情報を参考に作り上げられたものなのかもしれない。
心の中では、何千もの心・気持ち・考えが同時に自分に話しかけてきていて、まさにせめぎ合っている状態です。だから、欲しいものもわからなくなる。もしかしたらここは地獄なのかもしれない…
そんな恐るべき”地獄”を生きていくのだから、噂を信じるでなく、自分を信じて、自分の選択に責任をもって生きることを提唱しています。
※ここでは、有象無象の「噂」を聞き入れないことを勧めているので、人の意見を聞かないことではないと思っておいたほうがよいでしょう。それでは自己中心的な人になってしまいますからね。
憶測で判断しない
assumptionとは、証拠もなく事実と考えること・憶測や仮説を意味する単語です。
人の関係において、期待したり、憶測で考えて与えたつもりになる…善い人であるかのように振る舞って。
そんなことをしても、相手は喜びません。
相手を変えようとするのではなく、その人のそのままを受け入れることが愛だ、とミゲルさんは書いています。怪しい魔法や手段を用いる黒魔術師ではなく、正々堂々誠実に対応する白魔術師になるのだと。(もしかしたらゲーム好きであれば共感しやすい表現かもしれませんね)
いつでもベストを尽くす
あまりにも慣れ親しんだ言葉ですね。
調子のよい日、よくない日があるだろうけれど、その時々でのベストを尽くすこと。それが大事だということはわかっているけれど、常に自分に問うて行動できているか?が大切です。
報酬を期待するのではなく、ただベストを尽くすこと。失敗から学んで、”気づき”を増やすことをおすすめされています。
自由で在ること
人はずっと子どものときの気持ちを持ち続けているのに、大人になるほど「責任」を持つようになって「have to(やらなければならない)」という気持ちばかりになります。
また、いつの間にか価値観を植え付けられていて、どんどん自分らしくいられなくなっていく。
この状況のひどいところは、人から受け入れられることばかりになって自由を失ってしまったのに、自分が自由でないことにすら気づけない人が多数だ、ということ。
まずその気づきを得られるかどうかが最初のステップであると語られています。
気づくことができれば、後は行動あるのみ。
下手でも少しずつ、自分で決めて進み、継続する。誰かがくれる言葉を力をパワーにして生きていくことができる、と教えてくれています。
感想
私はこちらの本の「夢」に関する考え方・表現の仕方が気に入っています。かなり納得度が高かった!
一部、訳しながらまとめますね。
『私たちは夢を見ているんだ。惑星の夢であり、人の夢。私たちは昔の人たちの夢の結果なのである。そして、自分たちのその子どもに夢を見る。24時間ずっとだ。そして大人たちの言うこと・願うことを子どもは信じる。
いやむしろ、集中してしまうのだ。親に与えられる罰と報酬に。
子どもは自分の名前も選べず、モラルも何もかも、生まれたその場所にあったものだ。私たちはそれに反抗できるほど強くない。
何が適する行動か?何が女性で何が男性?望まれたように行動すれば、罰がないし、褒めてもらえる…報酬のないことはむしろ恐れるようになる。そうして、私たちはいつの間にか、親の、社会の、宗教の”信念コピー”となってしまうのだ。
惑星の夢はたいてい苦しみと罪でできている。誰かが誰かを、ずっと罰し続けている。ヒトは真実・正義・美を探し回っているけれど、自分たちの心の中にある嘘を信じているだけだといえよう。』
…すごく心に響くメッセージだと思いました。あまりにも納得してしまって、放心状態でした。こんな言葉もあるんですね。
そして、私たちから見てほぼ地球の反対側に住んでいた古代の人々も、同じことを考えていたのだという事実。それもまた感慨深いものがあります。
人はずっとその答えを探していて、「気づきを得る」という答えをゲットできたときは、どんな気持ちになったのかな…インドのブッダと同じだったかな…と考えたりしました。
まとめ
- 4つのシンプルな決め事で自分の人生を楽にしよう
- 今からでもすぐにできることばかりだと知ろう
いかがでしたか?
ぜひ原文でその言葉の威力を感じていただけたらと思います。読んでみてくださいね。
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