地図でスッと頭に入るアメリカ50州

 アメリカという国の昔と今を1冊に凝縮

今日は各国史を学ぶのにおすすめの1冊を紹介したいと思います。

”地図でスッと頭に入るアメリカ50州(デイビッド・セイン監修/昭文社)”という本です。

個人的には、かわいらしいイラストと共にアメリカの歴史と今を一気に学ぶことができる優れものだと思っています。


こんな人におすすめ

  • アメリカ合衆国の成り立ちを知りたい人
  • アメリカ人と交流するときのトピックを探している人
  • アメリカの豆知識を知りたい人



概要          

本の構成           

学生の頃に使った資料集のようなサイズ感の本です。

やや大きめとなりますが、文章量はそれほど多くありません。

見開きで各州の歴史や有名なスポット現在の国の中での立ち位置などを紹介してくれています。各州出身の著名人も知ることができます。


おすすめは、各州の紹介の合間に登場する「歴史解説」「コラム」のコーナー。非常にわかりやすく、現代のアメリカの問題点も垣間見ることができます。

また、アメリカらしい”皮肉”な響きの言葉たちがクスっと笑わせてくれるので、読むのを飽きさせない工夫がされているなと思いました。



お役立ちポイント       

歴史の勉強に役立つ!       

おおまかな目次は以下の通りです。

1章:北東部(ニューヨークなど)

2章:南部(テキサスなど)

3章:中西部(ミシガンなど)

4章:西部(カリフォルニアなど)

巻末資料

という流れで、各州の成り立ちと文化を紹介。その紹介の合間にいくつか歴史解説とコラムが登場します。

アメリカという多民族国家がどのようにして生まれたか、現代のアメリカの文化や社会問題に関しての解説が含まれているため、歴史を学ぶ学生さんにおすすめです。



アメリカのニュースを理解するのに役立つ!

各州のページには、民主党と共和党の選挙人人数も載せてくれているのですが、これがけっこう大事です。アメリカの選挙の仕組みを知ると、各州の立場・人種割合・貧困の割合なども見えてくるので、争いの焦点が本当はどこにあるのか?までわかるようになってきます。


アメリカの選挙はある種「4年に一度のお祭り」のような雰囲気すらありますが、世界の経済の中心にあるアメリカの政策は、大統領が変わると一変します。世界に大きなインパクトを与えるのです。アメリカと関わりの多い日本としては深く理解しておきたいところですよね。


また、巻末にある歴代大統領の一覧表や、人種差別・銃規制・死刑・同性婚といった、近年話題に上がることの多いトピック解説も参考になるでしょう。知っているようで実は何となくしか理解していなかった!と気づかせてくれる情報ばかりです。



感想          

彩り豊かなイラスト・地図で理解するアメリカ。

世界情勢を勉強するとき、いつも地図を広げて場所を確認しながらやりたいなと思うので、個人的には非常に助かる1冊だなと思っています。


アメリカは一枚岩ではなく、州が独自のルールを持っています。「アメリカって○○だよね」「アメリカ人って○○だよね」と一括りにするにはあまりにも広大で多種多様な国ですから、このような本で各州のことを理解することから始めないとわかった気にはなれないなと思いました。


ヨーロッパの人々がアメリカ大陸へ渡って植民地化し始めたのが1600年代であることを考えると、アメリカというのは新しい国ですよね。それが今や世界経済を支える大きな力を持つようになっている。

歴史の授業で学んだような、国の繁栄と衰退の渦に自分たちも関係しているのだと思うと、なんだか不思議な気持ちになりますね。



まとめ         

  • アメリカ各州の歴史と文化を学んでみよう
  • 日本のニュースには登場しないアメリカの姿を知ろう

巻末にある参考書籍・サイトからより詳しいアメリカ史・文化情報もゲットしてみてください。

コメント

このブログの人気の投稿

あなたはあなたが使っている言葉でできている

英語学習:Kevin's English Roomさんの書籍

新版 ハマトンの知的生活