あなたはあなたが使っている言葉でできている

 八方塞がりな気持ちのときに元気をくれる本

人は常に自分と会話をしている

そんな言葉から始まる”あなたはあなたが使っている言葉でできている(ゲイリー・ジョン・ビショップ著/高崎拓哉 訳)”という本。

今日はこちらを紹介していきます。

書いてあるメッセージは、もしかすると一度は聞いたことがある・自分に言い聞かせようとしたことがあることばたちではないでしょうか。第一章から順に読み進めていくと、最後には自然と元気づけられていると思います。


こんな人におすすめ

  • もやもやしているのに行動できないと悩んでいる人
  • 自分を変えたいなと思う人



概要          

文章の構成          

著者は、「この本は読者を励ます本だ」と冒頭で述べています。

複雑な研究結果を引用する本ではありません。ネガティブなことばで自分を不幸にしている人たちへ、救いとなるであろう言葉が綴られています。


自分とのネガティブな会話は

P11 ささいな問題を大問題のように見せ、ありもしない問題をつくり出す。

と語り、セルフトークをどう変えていけばいいか?を丁寧に教えてくれています。


できれば第一章から順に読み進めて、アサーティブなセルフトーク(主張し断定する力強い言葉)の使い方を身につけましょう。セルフトークの威力を学び、自分の現状と照らし合わせながら検討すると良いと考えられます。



言い訳するな~何かのせいにするのをやめよう

○○が悪いから

あの人が××だから

そうやって言い訳をしても何も改善されない、と著者は告げています。

どんなことが起きても、すべて自分の責任・選択で起きたことだと思えるかどうか?そしてそのあとにどう行動したか?

行動を起こせるかどうかのフェーズで一番の障壁がここだと思います。自分が一番の原因じゃない、と自分で決定づけているときが一番危ないのです。確かに、もらい事故や、突然の疫病など、予想のつかないことはあります。だけど、相手を恨んで、卑屈になっても問題は解決されない。悪いことを解決するには、自分の不安と向き合って勝たねばならない。そして、ぐずぐずして、おびえて、立ち止まるのをやめなければならないのです。


また、基本的に人間は”現状維持”を望んで行動する生き物です。

それなのに、よく考えたら欲しいわけでもないことを、持っていないからという理由だけでなぜか欲しがる生き物でもある。

本当に欲しいと願うことなのか?それをよくよく考えてみましょう。そして、本当に大切にしたいことをはっきりさせる。そうすれば、誰のせいでもなく本当に自分の意志で挑戦し始めることができるはずです。



人間の行動は95%無意識的なもの 

人間が意識して実行できている行動・言動はほんの一部にすぎない、とされています。どんなに意識していても、ほんの一部なのです。

「○○はこうであるはずだ」という先入観は、それが現実のことになるよう行動を誘導して、事実そうなったときに「やっぱりね」と確認させる。


普段からマイナスなことばかり考えている人の無意識は、いつも失敗させる方向に導こうとしてきます。

それなら、普段から「私は勝つ」と自分を信じられている人の無意識はどうか?

どんなことがあっても、乗り越えることができると信じている人の無意識は…?

自己啓発で「潜在意識を活用しよう!」というアドバイスがありますが、まさにこの無意識を味方につけることと同義ではないでしょうか。



とにかく進め         

確かに人生は常に不確実なものであるし、変化を起こそうとすればするほどリスクだって大きくなる。常に成功するわけでもない。それは事実です。

それでも、的を狙い続けなければ何も変化しないし、行動しなければ何も得ることはできない。

行動を起こし、そして行動し続ける。

自分に変化を起こしたいならそれしかない。

そうはわかっていても歩き出せない…そんな人にこそ、この本の言葉一つひとつを大事に読んでほしいと思います。どうやったらがむしゃらに進み続けることができるか?きっと助けになることでしょう。



感想          

本を読んでいると、言葉の威力にいつも驚かされます。それが漫画でも、小説でも、ビジネス書でも。どんなジャンルでも、誰かの言葉が感情を動かします。そして、言葉を大切に使いたいと考えるようになる。


辛い時に、「なんて不幸なんだ!」と嘆くことに価値はない。

人生において嫌な思いはたくさんしてきました。自分の人間としての足らなさに直面しながら、目を背けて他人にせいにしてきた。だからこそ今はその無意味さがわかるし、その時に戻らないよう努力ができていると思います。

たくさんの言葉と出会い、自分の思考を変革させてきたと思っているし、この本は読んでいると納得することばかりでした。もし今変わりたくても変われない自分に苦しんでいる人がいたら、ぜひ一度読んでほしいなと思います。きっと気づきを与えてくれるはずです。

今までの自分がダメだったと認めて、受け入れて、空っぽなところからまた進んでいきましょう。

何歳になっても、自分を・脳をつくりかえて道を拓いていくことはできる。

そう信じています。



まとめ         

  • 自分自身で自分を導こう
  • どんな未来も受け止めて進み続けよう
  • 言葉を大切に使おう

無意識の威力に抗うことは難しいですが、味方につけていきましょう。そして、がむしゃらになれる自分を自分でつくりましょう。


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