英語学習:英語の気配り
英語ネイティブが常にカジュアルな話し方をするわけじゃない
ここ何回かは英語関連書籍をご紹介しています。
今日ご紹介するのは”英語の気配り マネしたい「マナー」と「話し方」(マヤ・バーダマン著/朝日新聞出版)”です。
「日本人って英語話せないよね」
と言われる理由はさまざまあるようですが、その中に
「日本人って丁寧で礼儀正しいって言うけど、英語を話すと失礼だよね。」
という意見があるのです。
この本を読むまで、「自分は英語のネイティブじゃないのだから、英語は通じればいい。」という気持ちがありましたし、そのように会話を組み立てていました。
しかしよく考えてみたら
「人に気遣い・気配りをする」
という態度は人間共通じゃないか、と思い直し、言葉の選び方を考えるようになりました。
こんな人におすすめ
- 相手に失礼のない英語を使いたい人
- 英語の文化を知りたい人
- 自分の英語のブラッシュアップを図りたい人
概要
英語の敬語
英語にだって敬語はあります。
まずこの点で、今までそう考えていなかった人は一つ見方を変えるきっかけになるでしょう。日本語のように「丁寧語」「謙譲語」「尊敬語」があるのでなく、
コミュニケーションの方法に工夫が必要になる
ということを学ぶことができます。
冒頭P20~P30に示されている一覧だけでも、確認しておくとよいでしょう。丁寧な英語へ1歩前進できると思います。
①クッション言葉で柔らかくする
②リクエスト形式にする
③つなぎ言葉で流れをつくる
④単語を「格上げ」する
⑤「波」で変化をつける
個人的には、⑤「波」で変化をつける の中にある
P27 Friendly but polite(親しみやすいけど丁寧)
をねらおう、という言葉が印象的でした。自分の目標にしようと思えましたね。
誤解される日本人の英語
チャプター2の「誤解される日本人の英語」というまとめもぜひ一読してほしいと思います。
日本人が使いがちだけど、それ失礼ですよ?という表現がさまざま登場するコーナーです。
特に気を付けたいなと思ったのは、
Of course の使い方。
実は、Of courseの意味には、
「もちろん!(当たり前です!どうしてそんな当然のことを聞くの?)」
という意味があるそうなのです。
何気なく、いいよ!と言いたいときはOf courseを使ってきましたが、
「○○という意味ですか?」
「○○って高いですか?」
と聞かれたときにOf courseで返答してしまうと、
「当たり前じゃん、知らなかったの?」
というニュアンスが発生する…これは気を付けないといけませんね。
Do you...? Is it...?で聞かれたら
Yes, I do. /Yes, it is.やCertainlyなどの別の表現を付け加える工夫を習慣づけたいです。
また、「英語は意見をはっきりと伝える言語」とされていますが、意外とmightだって wouldだってたくさん使っている。少し意見をぼかしたり、曖昧に答えたりだってするのですね。
海外の人たちが意見をはっきりと伝えることができるのは、
国や世界情勢に興味を持ち、自分の意見をしっかりと持って、それを言語化して相手に伝えることができる
ということなのであって、無礼に自分の意見をごりおしてくる、ということと同義ではないのだと覚えておく必要があると思います。もちろん、カジュアルな場面では無礼だな、と感じるような言い回しも存在しているでしょうが、ビジネスや学校では「自分の意見を持って発言する」ときに、それにあった言葉遣いがあるのだと知っておくと便利でしょう。
助動詞の使い方もポイントになってきますので、それぞれぜひマスターしておきたいところですね。
ColumnとWater Coolerのコーナーにも注目
チャプターの合間に登場するコラムやブレイクコーナーも要チェックです。
実践で役立ちそうな表現をたくさん紹介してくれています。礼儀正しい表現となると、どうしてもビジネスの場面を考えてしまうと思いますが、日常会話においても覚えておきたいフレーズ・使い方も教えてくれているので、参考になります。
P181のColumn5 借りるときの表現 にあるように、物を借りるときの表現でもこれだけ幅がある、と知っておくと非常に便利でしょう。
自分で使うなら、このあたりの表現にしよう!という指標にもなります。
Give me...という単純な表現から、
Can I...?
Would you mind...?
May I...?
という丁寧語まで。要チェックです。
感想
「今まで無礼な英語をたくさん使ってきたかも…」
と反省させられる1冊でした。主に英語を話す友人たちとコミュニケーションをとる時に英語を使っているので、友人たちは何も気にしていない様子でしたが。
これからは丁寧な言い回しや、こんなことを自分の気持ちに近い形で伝えたい!と思ったときによりニュアンスをあわせられるようにしたいなと思わせてくれました。
なかなか1冊すべてをマスターするのは大変なことかもしれませんが、「まずここだけは!」というところから1つ1つ習得していこうと思います。
まとめ
- 英語にも敬語はある
- 相手に合わせて表現を変えていこう
- 実際に使って習得していこう
その他、言いにくいことをどう伝えるか、場面によって使い分ける表現集なども学ぶことができるので、ぜひ読んでみてくださいね。
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