【本好きへの道】その3:何から読み始めたらいい?
発見が楽しくなれば続けられる!
本好きへの道シリーズ第3弾。
今日は「何から読み始めたらいい?」というテーマで考えていきましょう。
本を手に取るタイミングは人によって様々です。
- 読書習慣を始めてみたいなーと思って始める
- 興味がある本を見つけて読み始める
- 勉強の必要に迫られて本を読み始める
- 自分では解決できない困りごとを解決するために本で調べ始める
などなど。
今日の記事では、
「今までは読書習慣がまったくなかった」
↓
「いつの間にか習慣的に本を読むようになった!」
という状態になるための、きっかけづくりについてまとめていきたいと思います。
興味のある分野・カテゴリから本を選ぼう
漫画や映画が好きな人へ
漫画や映画が好きだという人は、まず小説から始めてみてください。
おそらく没入しやすいのは、映画やコミカライズ作品の原作でしょう。文字情報からどのように変換されて画・映像表現になったのか?を知ることができて楽しいです。
また、文字で表現された世界は、想像をさらに膨らませてくれます。たいてい、コミカライズなどは小説のすべてを表現しきっていません。わかりやすいよう変化させたり、流れをよくするために削ったりしていることがあるのです。小説を読むことで、よりその世界観が広がりますし、キャラクターへの愛着も強くなることでしょう。
わたしもコミカライズが待てなくて原作を読み漁ることがあるのですが、こちらのほうが非常に感情が揺さぶられます。画がないと面白くない…と考えている人ほど、ぜひ体験してみてほしいです。画がある程度頭に入っているのなら、小説でも同じかそれ以上のドキドキ・ワクワクを得られるはずです。
小説をきっかけにして、さまざまなジャンルへの興味が広がると思います。
そのうちその年の本屋大賞、芥川賞受賞作、文芸誌…にも興味が出てくるでしょう。
悩み事を解決したい人へ
何か悩みがある人は、偉人の伝記や宇宙・自然の本を読んでみてください。
人間は悩みを抱えて生きる存在です。それでも、悩んでいることがあるならまず本を読むことをおすすめしたいと思います。
人間のぶち当たる悩みというのは、先人たちもすでに同じような体験をしていることがほとんどで、その気持ちや解決法、解決しなかったとしてもその道しるべはすでに書物に遺してくれていることが多いです。
哲学書や自己啓発本ももちろんダイレクトに悩みにアプローチする方法を教えてくれますが、それよりも同じように悩み、苦しみ、それでも生きることを選んだ人たちの言葉を受け取るほうが心に響きます。
「あの人もこうだったんだ…」
「この人はこうやって解決したんだ…」
「自分だったらこれができるかもしれない…」
自分の姿を客観的に見つめるきっかけも与えてくれることでしょう。
そして宇宙・自然関連の本もおすすめです。
私自身、宇宙に関する本を読んで、知識を集めていった結果、自分の抱える悩みの些末さ・小ささに気づくことができましたし、自分の人生というものに対して、良い意味で諦めがつきました。
「こんなに宇宙がカオスなら、自分の人生だってぐちゃぐちゃなのはしょうがないんじゃないか?」
「いつか死ぬなら、どう死ぬかまで考えたい。」
「自分が自然の中の一部であると思うと、寂しくない。」
色々な感情に整理がついて、たいていのことでは動じない心を手に入れることができたのは、間違いなく宇宙の本をたくさん読んできたおかげです。
最新の科学を知るワクワク感もありますね。難しい言葉はもちろんわからないけれど、それをかみ砕いて説明してくれる頭の良い人たちには感謝の気持ちが湧きますし、わからないことが世界中にたくさんあるという事実が、自分を謙虚にさせてくれます。
自分の仕事・”好き”を極めたい人へ
専門分野を掘り下げるなら、辞書のような分厚い本も読んでみてください。
日本人は社会に出ると学びを止める…と言われている昨今、自分の仕事・”好き”を極めようと思う人は素晴らしいし、そういう人たちが人間の可能性を広げてくれる存在になるはずです。
今はSNSや各種ホームページからさまざまな情報にアクセスできる時代ですから、学びをインターネット上で済ませることもできるでしょう。
しかし、インターネット上の情報×書籍情報が最強の組み合わせであると私は考えています。
すぐに調べたい浅い情報や、個人の発信するすばやいアクションならインターネットに勝るものはありません。一方で、より自分の中に定着させたいときや、深い情報を体系的にまとめたものを見たいときは、形として存在する本がベストでしょう。
本はその年の/その時代までの知識・経験を集積し形として遺してくれるものです。
手に取り、読み、思考し、付箋を貼ったりメモをしたり…思い出と共に自分の中に叡智を与えてくれると思います。
最初に開いてみてほしい本5選
ここからは、読書生活を始めるにあたり、まず読んでおいて損はないだろうという本を5冊紹介したいと思います。
※これは非常に個人の嗜好が反映されるところですから、軽い参考程度にしていただいて、皆さんはぜひ書店に足を運び、ビビビと何かを感じられる本を手に取ってみてほしいです。最初の1冊は記念すべきもの。でもハードルを上げすぎることなく、入口は何でもよいのだというスタンスで臨んでください。
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