学びのきほん 人生が面白くなる学びのわざ

学びをもっと身近で楽しいものへ

学ぶことはもっと楽しいはず。

ここ数年の私はそれを実感することが多くなりました。ちょうどそんなときに、NHK出版さんのシリーズからこちらの本に出会いました。

 ”学びのきほん 人生が面白くなる学びのわざ(齋藤孝著/NHK出版)”

まさに!今日はこの本の中から、学びのわざをいくつか抜粋していこうと思います。


こんな人におすすめ

  • 学習を充実させたい人
  • 子どもに勉強を楽しんでもらいたい人


学びの楽しくさせるわざ

P10「真似をする」こと、それは学ぶこと

大人を真似て子どもは学習をしますね。そして、だんだんとできるようになっていく。つまりは、

学ぶことは生きることと同じ

だと筆者は語ります。

学ぶことそのもの、または学んだことを活かして何かができたとき、私たちは幸福感を感じたり、誰かに必要とされることを嬉しいと思ったりします。


それがモチベーションになり、さらに没頭していくことができる。


自分の興味関心がどこを向いているのかで学びの方向を決めるのも良いでしょう。生きるために必要な学びを深めるのもまた良いと思います。どちらにせよ、

その場にとどまり続けること

はできません。人・環境から常に何かを学び、「こうすればよかったんだ」「次はこうしてみたらどうだろう」「あの人のやり方、真似したらうまくいきそう」と試行錯誤を重ねて生きていく。

どんどん真似をして、自分自身をアップデートしていくのです。

直接の師、憧れの師から、徹底的に学びましょう。



P15 目標が明確

「目標を持って取り組みましょう」と学校の先生、部活動のコーチ、会社の上司…様々な人が言います。

耳になじみすぎてもはや大切さを忘れそうになりますが、やっぱり目標は大切です。


目標を立てるときは、チャレンジとスキルのギリギリのところをつく難易度のものに挑戦して、”フロー体験”をしましょう。

※フローについては、IKIGAIという本の記事でも紹介しました↓

https://www.otonadokusho.com/2022/03/ikigai-japanese-secret-to-be-long-and.html

フロー体験ができる難易度で目標を設定して取り組む。

これだけで学びの楽しさはぐっと高くなるはずです。



ニーチェの分類

ニーチェによると、今現在持っていない何かを得ようと取り組むとき、以下の3つの時期を経験すると言いました。

  • 駱駝(らくだ)の時期:やりたくない重荷を背負う時期。
  • 獅子の時期:自由の獲得のために闘う時期。
  • 小児の時期:子どものように生き生きと、真剣に遊ぶ時期。ゼロから何かを生みだす時期。


初めは少し嫌に感じるのです。いろいろと迷って、でもやっぱり憧れた何かを得るにはがんばらなくちゃと奮起する。

そうして積み重ねていくうちに、だんだんと道が見えてくる。そうして「嫌」を乗り越えて「やってよかった」を手に入れていくのだと言います。


この経験は、ぜひ子どものうちに経験しておきたいですね。大人になってからでももちろん重要ですが、脳の機能から考えて大人は子どもよりもやや時間がかかってしまう。一度この成功体験をすることができれば、学びの楽しさを知り、感動する気持ちをもって生きることができるのではないでしょうか。



P38 読書は「体験」です。

本には先人たちの経験・気持ち・知識が詰まっています。

その本を読むことは、彼らの体験を追体験することです。そうして、自分一人では経験できなかったであろうことを自分のものにすることができる。

P72 狩りをするように読め

と語られる通り、自分の興味の赴くままに、多くの世界を体験しましょう。



P77 大人になると、誰かに強制される「学び」はほとんどなくなります。

大人は自由です。試験もない、成績もつかない、学歴ももはや関係ない。

学生のころまでの成績は、社会に出てからの成績と必ずしもリンクしない。

そもそも”成績”だけで人生を測ることすらできない。


だからこそ、移りゆく自分自身と世界に合わせて、学び続けましょう。今の自分から何かを変えたいと思うとき、新たな価値観を手に入れたいと願うとき、私たちは自由に学ぶことができます。誰にも縛られることはありません。

自分の可能性を広げるには、今まで知りえなかったことを知る・学ぶことです。



感想         

学生の頃は、勉強が好きなのかなと思っていました。割と得意で、褒められることが多かったからです。

しかし、実は別に好きだったわけではなかった、と気づいたのは社会人になってからです。何かを学び取る楽しさを感じていたのではなく、テストでよい成績をとり、優越感を感じることを楽しんでいただけだった…と今は思います。


色々な経験を経て、「学ぶこと」を人生に必要なもの・当たり前のこと・ワクワクすること…と捉えられるようになっている今、この本が語っていることを素直に受け取ることができました。

また、自分だけのものにせず、好きなこと・楽しいと思ったことを誰かと共有するという、新たな喜びも知りました。

人に学び、人に還元する。学びは自分のものだけにすることなく、巡り巡らせていきたいなと思います。



まとめ        

  • 好きこそものの上手なれ
  • 学びは自由なもの
  • 子どもにも大人にも必要不可欠


学びのわざを知り、楽しさを知ることができる1冊。ぜひ読んでみてくださいね。



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