英語学習:Kevin's English Roomさんの書籍

 YouTubeで大人気の3人組が出版した英語のお話

私は英語学習の中で様々な書籍を読んできました。それぞれの良さがありましたし、「ここは理解しにくいな」と感じることもありました。

そんな私の経験を踏まえ、英語学習で使った書籍もこのブログで紹介していこうと思います。

前回は2022年3月26日にATSUさんのDistinctionシリーズをご紹介していました。

過去記事:https://www.otonadokusho.com/2022/03/distinction.html


今日ご紹介するのは、私の好きな英語関連のYouTubeチャンネル;Kevin's English Roomさんの書籍です。

”その英語、本当にあってる?ネイティブならこう答えます(Kevin's English Room著/KADOKAWA)”では、YouTubeで見せる彼らのやり取りはそのままに、ネイティブの感覚をわかりやすく伝えてくれています。


こんな人におすすめ

  • もっとナチュラルな英語の使い方を学びたい人
  • KERのお三方のファン
  • スラングワードの上手な使い方を知りたい人


ここがおすすめ!ポイント解説

三人の会話の中でリアル英語を学ぶ  

こちらの本で特徴的なのは、疑問を三人の会話のやり取りの中で解決していくという構成です。

Kevinさん:アメリカジョージア州出身のバイリンガル

やまさん:フランス留学などを経験した日本人

かけさん:純ジャパニーズで海外留学経験なし

の三人が登場。

日本で使われがち・勘違いされがち・でもリアルでは使っていない・実際は違う…そんなフレーズや言い回しをテーマに上げ、それをバイリンガルのKevinさんに質問してみんなでディスカッションをしています。

「○○って使われないよ」「でも○○ってこうだよね」「え、アメリカってそうなの?!」


彼らの会話を楽しみながら、リアル英語のことを知る。非常に楽しい構成です。



感覚を言語化してくれる     

中にはKevinさんでもうまく理由を説明できない表現も登場します。

そんなフレーズについて三人でディスカッションしながら理由を探究していくのですが、かけさん・やまさんは感覚を言語化するのが非常にお上手。「なるほど確かに!」と納得できる答えに辿り着くのが素晴らしいです。


彼らのYouTubeチャンネルを見たことがある人はお分かりかと思いますが、Kevinさんは日本語レベルが母語レベルで高いですし、見た目はアジア人。ついついアメリカ出身であることを忘れてしまいます。

それでも時折日本人にはない考え方や言葉のチョイスをするので、「あ、日本生まれじゃなかった…」と改めて気づかされたりします。

日本とアメリカの感覚の違い・バックグラウンドの違いが面白いですね。



好き嫌いの別れるポイント 

ファン向け要素         

紹介されているフレーズのレベル感は、初~中級くらいかなと思います。一つひとつのテーマを4ページほど使って丁寧に考えていくスタイルなので、すぐに答えが欲しい人には少々回りくどく感じるかもしれません。

動画などでの3人のやり取りが好きだ!という人には楽しい一冊となっていますが、ざっと知識だけ頭に入れたい人はまとめ部分だけ読んでいくのも一つの手です。


また、日本人がよく聞く・でも間違えてしまいやすいフレーズの解説が中心なので、もっとネイティブの使うフレーズ(アメリカではよく聞くけど日本ではまったく…というフレーズ)を中心に知りたい場合は、ATSUさんのDistinctionシリーズなどのほうが向いていると思います。



アカデミックな解説ではない   

日本人が疑問に思うポイントをまとめた書籍・ブログ・動画は他にもあり、同じフレーズでもそれぞれ比較するといくらか説明が違うものもあると思います。

例えばcanとbe able toはどう違うか…?といったテーマはよく取り上げられますが、大筋では同じでもKevinさんの説明とはまた違った説明をしている人もいました。


どうしてもアカデミックな解説が欲しいという人にはあまり向いていない本だと思います。


日本人は厳密さとか理論とかにこだわる傾向がありますから、「そんな細かいところまで気にしなくてもいいのに…」と思われがち。あまり気にせずに「へーそうなんだ」くらいの気持ちで読み進めてみてくださいね。



まとめ          

  • YouTubeの動画を書籍にしたような楽し気な一冊
  • ニュアンスや感覚の細かな違いを知ることができる
  • 日常会話の幅を広げよう

留学することなく英語を独学で勉強していると、単語の細かな使い分けまではわかりません。動画や映画から気づいて学ぶこともできますが、こちらの本のようにまとまっていると非常に助かりますね。

楽しく、ラフに、でも痒い所に手が届いている。そんな1冊です。


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