【本好きへの道】その1:本を読むとどんないいことがある?

本を読んで世界を広げよう!

今日から【本好きへの道】というタイトルで本を読む楽しさやメリット、役立つグッズなどを紹介する記事を書いていこうと思います。


第1回目は『本を読むとどんないいことがある?』です。

本を読む習慣をこれから作ろうとしている人にぜひ読んでいただけたら嬉しいです。もちろん、すでに本を読むことが日常に溶け込んでいる人たちも、改めて本を読むメリットについて考えてみてください。


本から始める学び体質   

まず一覧でご紹介しましょう。

  • 知らなかった世界を知ることができる
  • 自分のボキャブラリーが広がる
  • 想像力が格段に高まる
  • 集中する方法がわかるようになる
  • 思考する癖ができる
  • 文字からの情報収集が苦ではなくなる

総じて、人生を変えることができる第一歩になってくれるのが読書であると個人的には思っています。


1.知らなかった世界を知ることができる

私たちは、出会ったものからしか学ぶことができません。子どものころから見聞きして蓄積してきたものを使い、組み合わせたり、拡張したりすることで自分なりの思考・生き方を見つけていきます。

いきなり見たことも聞いたこともないオリジナルが降って湧いてくるなんてことはないのです。オリジナルのように見えても、それはどこかしら何かにインスパイアされたものであるはずです。


ただぼんやりと生きていると、自分の生きている世界がいかに狭いものであるかを忘れてしまいます。知らなければ、意識を向けることも、興味を持つことすらできない。自分の生きている日常が苦しいものであった場合、答えは意外にも近くにあるのかもしれないのに、生きていることをやめたくなってしまうこともあるかもしれません。


自分を変える第一歩にするなら、読書が一番です。自分の知らない人生、自分が出会うはずのなかった経験、知識がそこにはあります。必ず、人生の選択肢が増えます。


自分の知らない世界がたくさんあるということを知っておけば、驕った態度にもなりません。常に謙虚に、貪欲に、学ぶことを愉しむことができます。自分にとって新しいものに興味を持つことは、脳を生き生きとさせ、認知症すら予防するパワーを秘めています。



2.自分のボキャブラリーが広がる

古典に限らず、現代小説を読んでいても、自分が知らない語彙がゴロゴロと転がっています。

「これ、なんて読むんだ?」

「こんな意味なんてあったんだ…!」

そんな発見を楽しめるのも読書の魅力の1つです。


逆に、わからない言葉に出会うと読むのをやめたくなってしまう、という人もいらっしゃるかもしれません。そういう人にこそ、ゆっくり・じっくり本を向き合って、知らない言葉との出会いを愉しんでもらいたいと思っています。

さすがに一文読むたびにわからない言葉があり、いちいち調べないとさっぱり進まない…なんて時は挫折するかもしれません。

「これなら読めそう!」

と感じる1冊はきっとあると思いますので、読めそうなものから読み始めてみてください。そして、

「なるほど、そういう意味だったんだ!」

という気づきが1つでも見つけられたら、自分の中に新たな基準をゲットできたということ。さらに読書を愉しむことができるはずです。



3.想像力が格段に高まる

文字情報から、情景を想像する。

これを繰り返していると、かなり想像力が豊かになります。

日常の何気ないシーンでも、そのバッググラウンドを想像して感謝したり、許したりできるようにもなるでしょう。


「この山、かなり勾配がきついから、道路をつくる時は大変だっただろうな…工事現場の人ありがとうございます。」

「今日の夕日の色はすごい。オレンジのような、紫のような、ピンクのような。消えちゃうのがもったいないから写真を撮っておこう。見るだけで気持ちが落ち着くな。ギリシャ神話のアフロディーテに似合いそうな色。」

「この人なんでこういう言い方しかできないのかな?たぶん、奥さんとうまくいっていないんじゃ…と思うと、小言が全然気にならないわ。」


自分の気持ちばかりを考えるのではなく、他人の気持ちも考えられるようになるでしょう。

優しい気持ちになれるんですよね。世界のことをわかったふりはできないけれど、知らないことがたくさんあって、自分の価値観じゃ理解できないことのほうがきっと多い。それを理解できるだけでも、心に凪が訪れると思います。



4.集中する方法がわかるようになる

一般的には、「集中力が身につく」と表現するのかもしれませんが、これはちょっと違うのではないかな、と個人的には考えています。


人間が一度に集中できる時間がいかに短いかということは色々な研究で分かっていることで、分散することも一般的にはうまくできないと言われています。

その代わり、ポモドーロテクニックに代表されるように、区切りながら取り組むと合計でかなり長時間取り組めるようになります。


まさに読書のスタイルですよね。一度に20~30分くらいの時間で、だいたい1章読み終えるくらい。休んでまた読み進めて…と数回繰り返せばあっさり1冊読了。

速読が得意な人なら、20~30分で普通ボリュームの本は一気に読めてしまうそうですから、ちょうどいい。


読書は「上手に集中するってこういうこと」という感覚を身につけるのにかなり適しているのです。



5.思考する癖ができる     

本を読んでいる人は頭が良い、なんて言われるように、勉強ができる人の習慣だと思われがち。

確かに、賢い人たちは本を読んでいる人たちが多いけれど、どちらかというと、「思考している」のが彼らの頭の良さの秘訣だろうと思います。

起承転結を追うこと、因果関係を解き明かそうとすること、謎解きをすること、知識を集めること…本を読んでいると、考える癖が身につくのは間違いないと思います。子どもの学校教育、大人の学び直し、生涯学習など、何においても「考えるちから」が必要な昨今。思考力を養う読書は必要不可欠ではないでしょうか。


また、短絡的な思考はしにくくなります。よく考えて、衝動が起きても「ちょっと待てよ…?この場合はもしかしたら…」というセーブが効くようになるし、喧嘩っ早さも減らせるかもしれませんね。



6.文字からの情報収集が苦ではなくなる

言葉は情報発信の始まりです。

誰かの意見、感情、事実、嘘、知識、経験…口から発せられる言葉は映像だけでなく文字としても残され、記録されることで世界へと解き放たれます。

世界中に、世界中の言葉で人間の誰かしらのメッセージが記録されている。そこから似たような感性を持つ人が集まってコミュニティを形成し、国を越えた繋がりを形成しているのですね。


我々はそんな文字から情報を得て、自分たちの生活に活かしているわけですが、読書が身についている人たちは、文字から情報収集するのが苦ではないので、広く深く情報を得ることができるでしょう。

その文章が正しいか、求めているものか、よく考えて吟味することができるし、多少長い文章でも耐性があるでしょうから、驚きません。

例えば、あらゆる契約書というものは、つらつらと長く書き連ねられているものですが、そういうときにもきちんと言語を理解しようと努めることができ、騙されるリスクが減るでしょう。



ここで注意点です!

以前も紹介したこちらの記事から、

https://www.otonadokusho.com/2022/09/blog-post.html

”読書について(ショーペンハウアー著)”を併せて読んでみてください。

読んだだけではダメなんです。読んで、何を考えて、自分をどう変化させて、行動で魅せていくのか?本を読んだままにしない・手に入れた知識や他人の経験を糧にするのは、結局行動に結び付けること。

本を読み、今までの自分ではない自分・同じだけど同じじゃない自分を手に入れましょう。内側から潔さが滲み出るような、豊かな人間になれるのが読書の魅力の1つです。



まとめ         

いかがでしたか?【本好きへの道】ということで、これからしばらくシリーズとして続けていこうと思いますのでよろしくお願いいたします。

私自身、本を読むようになって人生が変わったな…と感じている一人ですので、その経験を、知らずに悩んでいる人がいるなら共有したいなと思っています。

では次回、その2でお会いしましょう!


※本紹介も時々挟みますので、そちらも読んでいただけたら嬉しいです。

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